voice

「ワンマンへ向けて」

久しぶりのVOICE。

 

世の中はどんどんライトな
方向に向かっているね。

 

俺はといえばそんな世の中で、
どんどん頑なとなり譲れないものを
離すまいと必死になっている。

 

気づけば長い間歌い続けてきた。
情熱だけは誰にも負けなかった。

 

馬鹿な俺でも、すべて有限で、
終わりがある事ぐらいは
30過ぎて感じていたよ。

 

体の衰えはギリギリまで努力で補えるが、
一番恐いのは心が衰える事だった。

 

終わりがあるならそれまで燃える。

 

それだけの為に歌う事も悪くない。

 

今はそう思ってる。

 

売れる為や金の為、名誉の為…。
何でもいい。

 

20代、30代前半、それ以上の向上心が
人一倍あった時期もあった。
綺麗事じゃなかった。

 

まずはとにかく金がなければ
レコードもPVも作れない。
広告も出せない。
とにかくマネーが必要だと。

 

その辺のアマチュアじゃないんだ、
ついて来てくれてるファンに誇りも
夢もプライドも見させたい、と。

 

あの時、大きなバンドを抜け
たたかがちっぽけな俺に
ついて来てくれる連中に、
何とか誇りを持って欲しかった。

 

にわかに傍観してるリスナーには
ヒールと誤解されても構わない。

 

黒いコルベットに乗って、
めんどくせえから生活も全身も
クロムハーツで固めてしまえ!と。

 

夢は叶うと伝えたかった。

 

とにかく夢があるならやってしまえ!
そんな衝動を伝えたかった。
とてもガムシャラになっていた時期。

 

でもさ、今だから分かる。

 

俺は音楽の為に自分の中で
欲望を作り上げていた。

 

金やモノ、そのものを
欲していた訳ではなく、
その先にある未来が欲しかったんだ。

 

その証に、今では、どうやったら
大事な連中に何かを返してやれるか、
という事を考える様になった。

 

その為にならこの身体をくれてやる。
そんな気持ちでひとつひとつのステージに向かっている。

 

丸くなったのではない。

 

そのままで立っていられる様に
なったんだ。

 

今俺をサポートしてくれている
最高のメンバー、イサオ、イチロー、愁さん、
スタッフの奴らにプライドがあるからこそ。

 

欲がない奴は這い上がれない。
それは絶対に悪い事ではない。

 

誰よりもその欲望が突き抜けた時、
必ず何かつかめるのだから。

 

あえて言うと、今時の若い世代の連中は
物欲も性欲も何もかも欲望が
スポイルされちまっている奴らが多い。
左右見て安心してる。

 

カッコばっかではダメだ。

 

汗流さなきゃならん時期は
汗流さねえと後悔するぞと言いたい。

 

男は家族や守るものを持ち、
そして与えていかなきゃならない。

 

それ以外にも背負うものが
年々増えてくる。

 

その事をプレッシャーではなく
喜びにすればいいんだ。

 

何が何でもやってやる。
心意気だけが大事な人をハッピーにする。

 

だから欲しいものがあるのなら、
真っ正面からつかみとれ。

 

それから始まるんだ。

 

つかみもしねえうちから
ゴタゴタグチグチしちゃいかんぜよ。

 

けれど…俺はおかげで
失ったものが大きかった。

 

自分の中の「ある一部分」だけが
異様に尖って出っ張っていたから
そばにいてくれる人を傷つけた。

 

身近な人すらも怖がらせて
いたかも知れない。

 

俺にとっての成功…。

 

いつも過去最高の自分で歌い、
自分のすべてでリスナーの心に
火を灯す事だと知れたのは、
欲しがって走って転んで、
手にいれて手放して…

 

そんな音楽人生を素っ裸で
歩んだからなんだ。

 

そしてある意味の限界も知る事が出来た。

 

思い通りにならない事の方が多かった分、
少年の頃夢みてた想い以上の感動や感激を
この胸に刻んできた。

 

これはマジで皆のおかげだよ。

 

満員のブリッツも、
新宿ホリデーもMARZも、
LIVEの熱量次第ですべてが最高となる事も知れた。

 

それこそが俺がいつも考えている
「規模じゃない」という事。

 

自分の足で歩く事が
こんなにも素晴らしいなんて、
メジャーから生ごみのごとく
捨てられた時には
気づきもしなかったよ。

 

心にある誇りだけは
ミリオンアーティスト様に
負けた事はなんてないぜ。

 

気持ちはまだ腐ってはいない。

 

ここを見ている皆。

 

初心に返ってさ、
もうちょっとだけ俺とつっ走ってくれ!

 

俺が歳を重ねる様に、
皆もそれぞれの時間が流れているだろう。

 

けど…。

 

ここらでもっかい、
俺たちのBLOOD魂を世間様に
問いかけて投げつけてやろう!

 

皆の出来る範囲で構わない!

 

何でも構わねえからしつこいくらいに
BLOOD!ブラッド!と
つぶやきシローしておくれ!(笑)

 

皆でもっかい一丸となりたい!

 

たまに「鈴木慎一郎は何で
マイナーにこだわるのか」など
という意見をもらうからここで言う。

 

一言言っておくよ。

 

俺は決して「アンダーグラウンド」で
よしと思っちゃいない。

 

結果そうなってしまっているかも
知れないが、
結果どんなにアンダーグラウンドな場所で
足をバタつかせていたとしても、
常に一筋の光を探している。

 

一人でも多くの連中と
歩みたいと願っている。

 

つい先日、大物アーティストが
自腹でツアーしているという報道がなされ
賞賛されていた。素敵な事だ。

 

でもさ、それなら世の
インディーアーティストは
皆ニュースにせい!(笑)

 

俺はありがたい事に「メジャー」も
「インディー」も両方知っている。

 

人のフンドシで相撲をとっていた頃には
見えなかったものが
これでもかって程見える。

 

俺は結果、それを取ったんだ。

 

心を失いたくなかったから。

 

今、一ミリの後悔もない。

 

今も皆を信頼してる。

 

さ!

いよいよワンマンだぜ!

チケットはおそらく完売!(笑)

 

ドラムが愁さんに戻って、
俺のロックマインドも
バッチリ戻りつつあるからよっ!

 

ステージ立つ上で何のストレスもない
シャウトをかましたる!

 

8月16日、喉潰れても構わん。

 

一緒に叫ぼうぜ。

 

両手振り上げて!

 

よろしく!

 

スペシャルゲスト!すごいぜ!
俺が超超超リスペクトする
尾崎さんの………

 

またな!

 

鈴木慎一郎